中京記念データ傾向2014

以前は3月に行われていた芝2000mの中京記念だが、開催時期を7月に繰り下げて距離も芝1600mに変更された。さらに、本年からスタートした『サマーマイルシリーズ』の初戦という位置づけにもなっており、名称以外はすべて様変わりした中京記念。そこで今回は、リニューアル後初の開催となった今年3月の第1回中京競馬のレース結果等を参考に、いくつかのヒントを探り出していきたい。

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芝1600mのレースは距離短縮組が活躍!

今年3月に行われた第1回中京競馬において芝1600mのレースは全部で6レース行われた。1?2コーナー中間の引き込み線からスタートするという独特の形状の影響か、各レースの展開はさまざまだが、ひとつの傾向として、勝利した馬は前走が「1600m以上」というデータが浮かび上がった。さらに、優勝馬6頭のうち5頭が「1800m以上」からの距離短縮組だったという点にも注目できるかもしれない。

第1回中京競馬で好成績を挙げた騎手をチェック!

4週間にわたって行われた第1回中京競馬において芝のレースは全部で45レース行われた。そのレースを対象に好成績を挙げた騎手をチェックしてみると、最多の5勝を挙げたのが「吉田隼人騎手」で、次いで4勝の「高倉稜騎手」、「柴山雄一騎手」となっている。ただし、第1回中京競馬は、いわゆる“ローカル開催”。関西の主場開催として行われる第2回中京競馬、そして重賞では違った結果となるかもしれない。それでも、新コースでの騎乗経験と結果を残しているというアドバンテージは無視できないものと言えるだろう。

伏兵馬に要注意!?

今年の中京記念が行われるのは7月22日。近年、この時期にはなかったマイルの重賞、しかも新設コースということで前年までのデータも皆無だが、2003 年から昨年までは7月初旬に阪神競馬場(2006、2011年は京都競馬場で開催)において、ハンデキャップのオープン特別「米子S」が行われていた(今年は6月23日に実施)。そこで、その米子Sの対象となる9回のデータから、単勝オッズ別成績を調べてみると、単勝オッズ「6.9倍以下」で勝利したのは、単勝1.5倍と圧倒的な人気を集めた昨年のリディルだけであった。逆に、好成績を挙げているのは単勝オッズ「7.0?9.9倍」のエリアで、勝率・連対率・3着内率すべてのカテゴリーでトップとなっていた。また、単勝オッズ「20.0倍以上」エリアからも勝ち馬が3頭出ている。舞台と条件は異なるものの、7月に行われるオープンクラス、芝1600mのハンデキャップレースという点においては同じで、伏兵と目されている馬たちにも、注意が必要かもしれない。